エアコンの汚れ方と各症状を説明しております。
各症状の説明前に「エアコンの構造と機能」を御覧になられると判りやすいかもしれません
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【 第1段階】 |
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エアコンは室内の空気を吸込み空気を冷却しますが、同時に埃や花粉なども吸込みます。
大半はフィルターにより除去されますが、極微粒な埃・花粉などはフィルターをすり抜けてしまいます。 すり抜けた埃はアルミフィン(熱交換器)の前面に付着し蓄積されてきます。
大量に蓄積してしまうと、風は埃の固着物の隙間を通り抜ける事になります。
固着物の隙間だけ風が通過するので風量が減少して行くのです。 |
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【 第2段階】 |
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上記の状態が更に進行すると、今度はアルミフィン(熱交換器)を極微粒な埃・花粉がすり抜け吹き出し側に蓄積されていきます。
大量に蓄積された埃・花粉などは固まりとなって落ちてきます。
と同時に微粒な埃・花粉も吹き出しているので、「エアコンを運転し始めるとくしゃみ・鼻水が止まらない」という人はこのような症状になっている可能性が大きいとです。 |
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【 第3段階】 |
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更に症状が進むと、アルミフィン(熱交換器)の内部で埃・花粉などが目詰まりを起こしてしまいます。
冷房使用時、同時に除湿も行われているので結露水が発生します。通常はアルミフィンを伝ってドレンパンに落ちるのですが、目詰まりを起こしたアルミフィンだと、内部の埃に水分が吸収され留まった水分が風に乗って吹き出してしまったりします。その他に大量の埃がドレンパンに蓄積され排水ポンプが故障したり、排水閉塞が出来き排水が溢れ出たりします。
ここまで症状が進行してしまうとアルミフィンで熱交換不良が発生する為冷媒ガスが液化状態でコンプレッサーに戻ってしまいコンプレッサーを破壊させてしまいます。修理費用は約20万〜50万円程になります。 |
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【 第4段階】 |
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上記の状態のまま暖房シーズンに入ると症状は治まってしまいます。症状が治まっても原因物質は残り続けます。
暖房シーズンも終わり冷房運転を開始すると強烈な臭いが発生したりします。原因は冷房シーズン終了後、停止した適度に水分が残ったエアコンの中でカビや雑菌が増殖してしまい暖房により乾燥し、冷房運転を再開すると結露水が乾燥した汚れに吸着し強烈な臭いを発生させるのです。例えるなら汚い雑巾を思い浮かべてください。乾燥している雑巾は無臭でも一度濡らすとあの強烈な臭いを発生させます。エアコン内部でも同じ事が行われているのです。 |
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【 最終段階】 |
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汚れや水漏れは突如として発生するものではなく蓄積により発生致します。
しかし故障は突如訪れます。
埃で埋もれている制御基盤からの発火。
熱交換が出来ないアルミフィンから液バックし過負荷によりコンプレッサー焼付きロック。
などなど、洗浄に比べたら何十倍もの支出を余儀なくされます。
健康被害予防・機器故障予防の為ににも定期的なエアコン洗浄をお勧め致します。 |